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雅楽における生死観

インパクト・アート賞

見た者の感情を「動かす」、衝撃・感動・共鳴を生むアートに贈る賞

雅楽における生死観

雅楽、兰陵王入阵曲

以前、散歩中に寺院を通りかかりました。寺院の中には墓地がありましたが、その隣には公園があり、公園では親が子供たちを連れてピクニックを楽しんでいました。一方、道の反対側は静寂でした。これを見て、日本の死生観が雅楽のようであることに思い至りました。

この作品で表現したいのは、日本の死生観に根付く「生と死の共存」と「時間の流れによる生命の循環」です。寺院と墓地、公園が隣り合う風景を通じて、生と死は対立するものではなく、互いに補完し合いながら繰り返されるものだということを視覚的に描きました。 公園の賑やかな雰囲気と墓地の静寂を対比させることで、「時間が命である」という感覚を強調し、雅楽が持つ深遠な響きとともに、生と死が同じ空間に溶け込んでいることを伝えたいと考えています。

この作品は、生と死について深く考えたことのある人、またはそうしたテーマに関心を持つ人に届けたいと考えています。特に、日本文化や哲学、雅楽の持つ静謐な美しさに共鳴する人々に向けて、生命の循環や時間の流れを感じてもらいたいです。 また、日々の忙しさの中で立ち止まり、自分の存在や時間の価値について改めて考えたい人にも響く作品であればと思います。静けさの中にある生命の気配や、対照的なものが共存する美しさを通して、生と死が対立するものではなく、ひとつの連続した流れであることを感じ取ってもらえれば嬉しいです。

この作品は、静かに思索できる場所、例えば美術館や寺院の一角、または静寂と賑わいが共存する公園の近くに飾ってほしいです。鑑賞者が生と死の循環を感じながら、時間の流れについて考えられる空間が理想です。

作家名雅楽、兰陵王入阵曲
価格(税込)150,000円
使用画材油絵
描画用具
サイズ(幅×高さ)83cm × 68cm
支持体キャンバス